九星気学は生まれた年と生まれた月日で占う占術です。この世に生まれて最初に吸い込んだ精気が運命の基礎となっています。
そんな九星気学ですが、当たるのでしょうか、それとも当たらないのでしょうか。
もちろん、中には占いを心底信じている方もいるでしょう。しかし、一方では全然、当たらないよ、だから信じてないという方も多いのも事実です。
ただ、九星気学だけでなく、占いはもともと「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言います。この意味は当たることもあるだろうけれど、当たらないこともあるから、もし、悪いことが起こってもあまり気にするなという意味です。
そもそも占いを信じ、何らかの行動や心理的な変化を起こさせることで、結果的にいつもとは違ったことが待ち受けるかもしれません。もちろん、何も変わらず、いつもと同じかもしれませんが、気持ち的には変わっているという事実だけは曲げようもありません。
たとえば、占いに「今日のラッキーカラーは緑」と出ていたとします。
占いを信じる人なら緑のものを一生懸命探すことでしょう。あった!ハンカチ! あ、これも!とすぐに見つかれば問題はありません。でも、緑の物なんてないな…、じゃあ、買っちゃおう!と、ひょっとしたらこんな行動に出る人もいるかもしれません。
いつもなら絶対に買わない緑色のバッグを買ったら、親しくない人に「すてきね」と言われた、新しいバッグを手にしたら何だかうれしい気分になった…と、心理的にはいろいろな変化が起こるものです。
たったこれだけの変化でも、明らかに変化が起こったことになります。それがラッキーなのか、別に…なのかは人によりけりなのです。
では、九星気学は当たらない! と思っている人は、なぜそう思っているのでしょうか? その理由についてひとつずつ見ていきましょう。
九星気学で占っても当たらないという人は、幸運をつかむための努力をしていないのかもしれません。占ったら幸運になるのではなく、努力や行動が必要となります。
目次
九星気学が当たらない理由 その1:占いを活かせていないから
九星気学が当たらないと考えている人の理由の1つ目は、「占いを活かすことができていないから」です。
占いが気になる人は、最近ツキがない、何をしてもミスばかり…というような何かイヤなことがあって落ち込んでいたり、ちょっとしたことに悩んでいたりという状態のことが多いもの。だから、占いが気になり、見てみようという気になるのでしょう。
もちろん、ワラにもすがる思いではないにしろ、何らかのアドバイスが欲しいと思っているのです。ずばり、優しい言葉をかけてもらいたい 、慰めてもらいたいのです。
仕事や恋愛がうまくいかずグチグチと悩んでいるときには「こうしたらいいんじゃないの?」と優しい言葉をかけてもらうだけで、気分的にはちょっと落ち着くものです。
同じように、自分ってなんてダメなんだ!こんなミスをして!と思っているときに「そんなことないよ。そういうこともあるよ」という慰めの言葉をかけてもらえれば、なぜか自然と気が楽になるものです。
このような状態の時にふと占いを見て、素直にそれに従うことで何らかの変化が生まれます。なぜ、変化が出たかというと、それはいつもとは違う動きをしたためです。
たとえ、自分ひとりで考えていつもと違った動きをしたとしても、それはいつもの動きの範囲内でしかありません。なぜなら、人間は無難なことしか考えられないし、また、いつも同じローテーションを行うことで心が落ち着くため、突飛な動きはできないのです。
占いにはいいアドバイスが書かれてあるのに、そんなことをしてもどうにもならないよ、そんなことあるわけないでしょ!と否定的に見てしまうと、これは占いを活かせていないということになるのです。
思い出してみて下さい。
占いは「当たるも八卦当たらぬも八卦」です。極端に言えば当たらなくてもいいのです。当たるのが占いかもしれませんが、そのくらいに考えておくべきことなのです。
そうして自分の行動や気持ちを「ちょっと変えること」で、やがて大きな変化が生まれてきます。「ちょっと変えること」は、ほんの薄皮みたいなことかもしれませんが、それを変えたことで徐々に何かが変わってくるのです。
占いを見たら、上手に生活に活かすようにすることで幸運がつかめるようになるでしょう。
九星気学が当たらない理由 その2:占いはきっかけ作りと考えよう
九星気学が当たらないと考えている人の理由の2つ目は、「占いは単なる気休め」としか考えていないからです。
九星気学占いに書かれてあるのは、多くの人にあてはまるようなことしか書かれていません。なんだ、ここに書かれてあるのは当たり前のことじゃあないか!と思われることもあるでしょう。
なぜなら、それは占いだからです。その占いは大勢の人が見るものだからです。当たり前ですが、自分ひとりのためだけに書かれたものではないからなのです。
日本の人口はおおよそ1億3千万人。もちろんぴったりとはいきませんが、その9分の1ほどの1400万人が自分と同じ欄にあてはまるということです。よくよく考えればそんなに多くの人と運命が同じであるはずがないのです。
占いというものはこれから行動すべきことを教えてくれるきっかけ作りや、気づきでしかないのです。
ですから、占いはあくまでも方向性のきっかけを示してくれるものという考えを持つことが大切なのです。
九星気学が当たらない理由 その3:占いより大切なのは強い意志!
九星気学が当たらないと考えている人の理由の3つ目は、「占いよりも大切なこと」を忘れているからです。
占いに書かれてあることをたとえ素直に受け取ったとしても、それをどう受け止めるかで効果はまったく違ってくるのです。
ものの受け取り方というのは千差万別です。たとえば「笑顔を研究しましょう」と書かれてあったとします。人と目が合ったときににっこりとした顔を作れるかどうかはとても大事なことですよね。
道を歩いていて外国人と目が合うとにっこりとしてくれます。外国の方は笑顔作りがとてもじょうずです。
でも、日本人だとなかなかそうはいきません。もちろん、相手が顔見知りかどうかでも笑顔の種類も違ってくることでしょう。
しかし、たとえ知り合いだとしても目が合った瞬間、プイと顔をそらしてしまったり、気がつかなかったフリをしてしまったりすれば、「今の一体、何? イヤな感じ…」と思われてしまうことでしょう。
逆に、必要以上にニコニコしてしまうと、「ひょっとして気があるのかも…」と思われてしまうかもしれませんし、「なんだか気持ちが悪い」と思われることもあるでしょう。
このように、相手に対する自然な笑顔作りというのはとても難しいものです。ただし、難しいからといって、そこで止めてしまうと、それはそれで終わりになってしまいます。
たとえば、どんな笑顔を作ったら相手にいい印象を与えることができるだろうかと、毎日、鏡とにらみ合い、笑顔作りに励めば、それなりの効果は必ず出てくるものです。
ある日、自然ですてきな笑顔がいつの間にか作れるようになっていた…というも。
占いに書いてあることはたいてい難しくないことがさらりと書いてあります。でも、よく考えれば、このように意外と難しいことが多いということがわかります。
このように「笑顔を研究すること」で、少しずつ自分を変えていけるようになるのです。ただし、自分の強い意志がないとこの努力を続けることはできません。
九星気学が当たらない理由 その4:目的に向かって行動していないから
九星気学が当たらないと考えている人の理由の4つ目は、「目的に向かって行動していないから」です。
占いにはさまざまなことが書いてあります。時にはこれってホントなの?と思うこともあるでしょう。でも、中にはこうしたらいいかも…ということも書いてあるのです。
たとえば、出会いがないといくらぼやいてみても、部屋で待っているだけでは出会いなんて訪れることはありません。とりあえず、部屋から出ないと出会うべき人とは出会えないのです。
また、「果報は寝て待て」ということわざがありますが、これは家でゴロゴロして待っていろという意味ではありません。あせらずにチャンスを待っていればそのうちにやってくるという意味です。
ですから決して、部屋のドアをノックしてある日突然、出会いがやってくることはありません。ですから、出会いを求めるなら外へと出かけることがいちばんです。
たとえば「友達との週末旅行、飲み会などに行けば出会いが期待」と書かれてあれば、とりあえず誘われたら行ってみるようにしましょう。期待通りの出会いがあるかもしれませんが、そううまく出会いがあるとは限りません。
でも、ひょっとしたらきっかけが生まれるかもしれないのです。友人と飲みに行って、話もそっちのけで『私の出会いってどこ?』とキョロキョロしているだけでは変人ですし、友達も二度と誘ってはくれないでしょう。
飲み会なら、飲み会をしっかりとみんなで楽しむこと。その上で出会いのきっかけをつかめたらラッキーと思うことが大事なのです。
このように少しでも自分で良い方向へと運勢を変えていくように努力をすれば、結果的に幸運を手にできるようになるというもの。それが占うということなのです。
要するに努力なしでは幸運はつかまえることができないのです。
九星気学で占ったから、読んだから幸運が訪れるのではありません。幸運は決して単に待っていてもあなたの元へとはやっては来ないのです。
ですから、占いに書いてあったことを参考にして動く、努力することで初めて幸運を手にすることができるようになるのです。要するに努力なしでは当たらないということになります。
まとめ
九星気学は当たらない!と思っているなら、それは自ら幸運をつかみに行っていないからなのです。
当たらないのは当たらないようにしているからであって、当たるように動くことが大事なのです。こうすることで、九星気学が当たらないのではなく、当たる!に変化していくはずです。
占いはおもしろく、そしてアドバイスをくれるツールとして使うことをおすすめします。アドバイスを素直に受け取り、少しでもいい幸運をつかめるような人生にしていきましょう。