日夜、各地で就活イベントが行われています。しかし、就活イベントの内容を理解していなければ効果的な経験にはなりません。また、ただなんとなく参加していたとしても、参加したということに満足してしまい、満足いく効果は得られないでしょう。
そこでここでは、就活イベントの種類とその活用法についてまとめていきましょう。
目次
就活イベントの種類と内容
「就活イベント」とひとくくりにしても、その名称によって何が行われるのかは違ってきます。内容を知らずにイベントに参加しても、自分の想像していたものと違ったり、あるいはまったくためにならなかったりするかもしれません。
そこで以下では、一般的な就活イベントの内容と、具体的に何が行われるのかについてまとめていきましょう。
合同説明会(合説)
合同説明会とは、複数の企業が同じ会場に集結し、就活生に対して説明をする就活イベントです。さながら展覧会のように、複数の企業をひとつずつ見ながら自分に合った企業を探すことができます。
合同説明会の規模や種類は、主催のナビサイトなどによって大きく変わります。例えば、大手ナビサイトが主催の場合は、一度は聞いたことがあるような大企業を中心に集まっており、当然規模も非常に大きなものになりがちです。一方、地方で行われる合同説明会は、地域に密着した企業が合同で説明会を行っていることが多いようです。
合同説明会を受けるときは、あらかじめ参加する企業の名簿を見ておき、説明会を聞きたいと思った企業に目星をつけておきましょう。こうすることで、いざ会場に行ってから悩まなくて済むからです。
ただし、あらかじめ決めておいた企業の説明を聞くだけなのはかなり勿体ないことです。なぜなら、合同説明会は自分の決めていた企業の情報を再確認する場であると同時に、新しい企業との出会いの場でもあるからです。よって、概要を見て少しでも魅力を感じた企業の説明は、積極的に聞いてみましょう。
就活対策セミナー
就活対策セミナーとは、「どのように就活をするのか」を教えてくれるセミナーです。例えば、エントリーシートの書き方、企業担当者は何を考えているのか、面接の練習などを行えるイベントのことを総じて、就活対策セミナーといいます。
大抵は大手就活サイトなどが主体となって運営していますが、中には大学独自のものや、民間企業やNPOなどが行うものもあります。規模の大きいセミナーは実際にの企業で人事を担当している方、していた方を招き、どんな視点で就活生を見ているのかを学べます。
就活対策セミナーで学べることは、大抵の場合はインターネットでも同様の情報を得られます。そのため、自分で勉強して自分で対策ができる人は、わざわざこのセミナーに参加する必要はありません。一方、誰かに背中を押されないと行動ができないという人は、ぜひ参加してみるべきです。
社会人交流会
社会人交流会とは、社会人と就活生が一緒になって食事をする食事会のことをいいます。お酒が入る場合もあれば、お酒以外の食事を楽しむ場合もあるようです。就活生が交流会に参加する目的は、企業の実情を、実際に働いている人から聞くことです。
特に、企業が主催するのではなく、OB訪問などで個人的に話を聞くときは企業があまり話したがらない給料や休暇、社内の雰囲気や、社内の階層制度など、実際に働いている人だからこそわかることを知れます。
企業が主催する交流会では、人事の方が面談の一環として就活生を招くこともあるようです。このとき、人事の方と仲良くなれれば、企業とのコネクションが作れます。もちろん、社会勉強の一環としても有用です。このように、社会人交流会は、就活生が気軽に企業や社会と触れるのにぴったりな場といえるでしょう。
インターンシップ
インターンシップとは、「職業体験」と訳される、就活生の定番イベントです。その訳語の通り、インターン対象の企業へ行き、実際の職務を体験することができます。インターンの期間は企業ごとに定められており、短ければ1日体験、長ければ1ヵ月前後のインターンがあるようです。
インターンは実際に業務を経験するものの、ほとんど勉強していない状態であるため、給料はありません。ただ、自分が想像していた職業にインターンへ行くことで、その職種の現実を知り、考慮の一助にできます。
また、インターンへ行った企業の人事に顔を覚えてもらえれば、面接の際に優遇して貰える可能性があります。もちろん、職場からの反応が良ければ、かなり高い確率で採用されるでしょう。このように、インターンシップには多大なメリットがあります。
おすすめの就活イベント一覧!
就活イベントには色々な種類があります。その種類は非常に多様なため、いざ選ぼうと思っても困ってしまうかもしれません。そこで、ここではおすすめの就活イベントを紹介し、どんなものなのかを解説していきましょう。
Meets company
Meets Company(ミーツカンパニー)は、「内定直結型」の合同説明会です。定期的に行われるこのイベントは、企業の社長と人事の両方を招いて行われるイベントです。しかも全国各地で開催されており、多くの就活生の参加ができます。
一回のイベントにつき8社が集まり、それぞれの企業が自分の良い所をプレゼンテーションします。しかも、その場で企業の選考フローに入ることが可能です。企業の役員に大いに気に入られれば、その日の内に内定が決まるということすらあります。
ただし、座談会形式という形式の都合上、一社ごとにかける時間はそれほど多くありません。そのため、一つの会社を深く知りたいという人は向いていないイベントです。当日まで参加企業がわからない点も、それに拍車をかけています。
逆求人フェスティバル
逆求人フェスティバルは、名前の通り、企業が就活生をスカウトするタイプの就活イベントです。企業の採用担当者と一対一で話をして、その結果が1週間以内に届くという、内定に直結したタイプのイベントといえます。また、仮に不採用だったとしても、どこがよかった、どこがダメだったというようなフィードバッグが送られてくるので、次の面接に活かせる点も見逃せません。
就職を最終的な目標としている就活生にとってはまさに理想的なイベントといえるでしょう。ただし、参加する企業はそう多くなく、定員も少なめです。採用を目指すのではなく、むしろプロの採用担当者に自分の面接態度をフィードバックしてくれるイベントとして見た方がいいかもしれません。
出会いの場
「出会いの場」とは、グループディスカッションに重きを置いた就活イベントです。集められた就活生は同様に集められた就活生とグループディスカッションを行い、その様子を企業の採用担当者が見て、良い学生がいればスカウトをする、という形の就活イベントです。
自分の人柄や実力をストレートに評価してもらえるので、ディスカッションに自信のある方にとっては有用なイベントといえるでしょう。もちろん、普段はなかなか経験できないディスカッションの経験を積むために行くのもひとつの手段です。
マイナビEXPO
マイナビ就活EXPOは、名前の通り、大型就活サイトである「マイナビ」が運営している合同説明会です。出展企業数は8000社を超えることもあり、規模でいえば、間違いなく日本最大級の合同説明会でしょう。
誰もが知っている大企業の説明会を聞けたり、コネクションを繋げたりするので、大型の企業の説明会を受けたいという方におすすめです。ただし、数が多すぎるために自分の気になる企業を回るのも苦労します。
JOBRASS Real
JOBRASS Realは、マイナビEXPOと同様に「JOBRASS」という就活サイトが運営する合同説明会です。他の説明会とは異なり、会社が一方的に説明するだけではなく、大企業の人事が書類を書くときのポイントを指導してくれます。
参加している企業の説明会を聞きたいという方はもちろん、就活に関わるスキルをワンランクアップさせたいと考えている方は、ぜひ参加しておきたいイベントといえるでしょう。
就活イベントの選び方
ここで紹介した以外にも、就活イベントは非常に多くの数が存在します。そんな数あるイベントから、自分に合った就活イベントを選ぶのは、かなり大変です。そんなときは、以下のポイントを意識してみましょう。
目的で選ぶ
その就活イベントが、「やることがわからない就活生向け」なのか「内定に直結した説明会」なのか、はたまた「経験のためのイベント」なのか、参加前に確認しておきましょう。そして、その目的が自分の求めているものと合致するのか考えてみてください。
参加企業で選ぶ
ほとんどの就活イベントは、事前に参加企業の名前を出してくれます。もし、参加している企業が聞いたことのないものばかりの場合、その就活イベントは本気で就活生を探しに来ている企業が多いと考えましょう。一方、大企業ばかりが並んでいる場合は、主に説明目的で開催されていることが多いようです。
就活イベントにはどんなメリットがある?
就活イベントに参加することの、最も大きなメリットはなんといっても経験を増やすことができるという点でしょう。就活イベントで得られる経験は他のイベントでは得難いものが多く、特に、自分が目指す会社に勤めている社会人と直接話せる機会はそう多くありません。
また、内定直結型のイベントであれば、実質的に選考の機会を増やすことができるという点もメリットです。内定直結型のイベントは人気もハードルも高いので実際に内定までこぎつけるのは難しいと思います。しかし、それでも選考のフローに乗れることは大きなメリットといえます。
まとめ
就活イベントは、各企業や就活サイトが、就活生のために打ち立てたイベントです。各々の企業や就活サイトが中心となって、全国各地で開催されています。
就活イベントに参加することで、知識やノウハウを吸収できるだけではなく、社会人と直接話せるという、非常に貴重な経験ができます。就活イベントへの参加は各イベントごとの条件をクリアしていれば誰でも参加できるので、実際の活動に支障が出ないのならば、出来る限り積極的に参加しましょう。