今や導入企業が多数を占める「open es」、あなたは十分な対策を取れていますか?いや、まだこれから…という方はぜひ、この記事を読んでから作成にあたって下さい!今回は、就活生の方向けに「open es」において重要な「趣味・特技欄」についてお話しいたします。
目次
趣味が大切!open esってなに?
open esとは、リクナビで開始した「エントリーシート共通化サービス」のサービス名です。これまで、企業ごとに異なったフォームからエントリーシートを提出させるのが一般的でしたが、エントリーシートの共通化できる部分を予め登録し、企業に提出できるようにしたシステムのことです。エントリーシートは選考の入口ですので、たくさんの企業に提出します。手書きとなれば一つのエントリーシート作成時間は平均2時間とも言われています。
このようにかなりの労力と時間がかかる作成作業ですが、住所や氏名、学歴、特技などはどのエントリーシートにも共通して書く内容です。open esでは、その共通部分をリクナビに登録しておき、企業ごとに何回も書き直す必要がなくなるというメリットがあります。またopen esでは、上記の基本情報に加えて、大学で学んだ内容や自己prなども含まれます。
【趣味】open esのメリット&デメリットは?
さて次に、open esのメリットとデメリットについてお伝えしたいと思います。open esには確固としたメリットがある反面、デメリットもあります。ぜひ、参考にして下さいね。
メリット①【手間&コスト削減】
一番のメリットは、やはりコレでしょう。学生としては、同じ内容を何度も何度も繰り返すことは時間のロスです。open esによって少しでも手間を省けるのであれば、その時間を企業研究やob訪問などに充てることができますよね。とても効率的に就活を進められます。
また、web上でエントリーシートを提出できる企業が増えれば、証明写真を何枚も印刷したり、締め切り間際に郵便局に走ったりという手間が少なくなります。写真代も郵送料も、地味に膨らむコストと言えます。open esはこのコストを減らすことに、大いに貢献します。
メリット②【自己分析ができる】
open esには「紹介文」といって、企業により自分のことを分かってもらうために、自分を良く知る友人やサークルの先輩などから自分の人間性を説明してもらう箇所があります。
自身の視点からでは思いもしなかった点を他人から指摘してもらうことで、「他者から見た自分」という新たな一面を企業に伝えることができます。それにより、企業が求める人材像にヒットする確率が高くなります。また、他者からの自分の印象を知ることは、自分自身としても楽しい発見になります。これを機会に、周囲の人に自分の印象を聞いてみましょう。
デメリット①【学歴による足切り】
open esが普及すると、より多くの企業にエントリーすることができるようになります。一人ひとりがエントリーする数が増えれば、もちろん一つの企業が受け取るエントリーの数も増えていくでしょう。企業側としては、そのような膨大な数のエントリーシートを手っ取り早くさばくために、分かりやすい「学歴」をより判断基準としていく可能性があります。
デメリット②【AIによる合否判断】
手書きで書いたエントリーシートを読むのはもちろん人間です。しかしopen esなどのweb上で提出されたエントリーシートは、上でも述べたように学歴で判断されるなど、コンピューターによる合否の決定がさらに増える可能性があります。浪人、留年、学校の成績など、就活生の人柄や人間性ではない部分で判断されるケースが増えるということです。
デメリット③【都度改善が必要】
open esによって聞かれる質問は統一されています。しかし、その質問に対する回答は、企業ごとに少しずつ変えた方がいいようです。企業研究を通して、それぞれの企業の特徴が分かるかと思います。特に自己prなどは、その企業のカラーを意識したものを登録した方が、通過率が上がります。また就活を進める過程でも、ブラッシュアップは不可欠です。一度登録して終わりではなく、もっと良いものを目指して、常時改善していく必要があります。
デメリット④【紙媒体も必要?】
せっかく手間を省くためのopen esですが、残念ながらopen esを採用する企業が全て、open esだけでエントリーが完了するというわけではないようです。企業の中には、open esの提出に加えて、企業独自のesや履歴書など、紙媒体を求められる場合もあります。
デメリット⑤【紹介文の依頼】
「紹介文」を書いてもらうのは、ob訪問で話を聞いた社員やサークルの先輩などが現実的です。くれぐれも大学の教授や職員に依頼することは控えましょう。なぜかというと、より詳しく自分のことを知っている人に書いてもらう方が良いからです。ただ、ob訪問を受ける社員などは、たくさんの学生から依頼を送られていると考えられますので、複数の学生から同じ内容のメールがくればコピー&ペーストで送っていることが分かってしまいます。
このようにコピー&ペーストで依頼してくる学生よりも、しっかりと自分で考えた文面で依頼してきた学生の方が、依頼された側に好印象を与えられることは間違いないでしょう。
【趣味】open esの共通項目って?
では次に、open esにおける質問項目についてみていきましょう。大きく分けて「基本情報」「資格・スキル情報」「自己pr情報」に分類されます。「基本情報」とは、名前や学歴など、代わることのないご自身の基本的な情報を指します。「資格・スキル情報」は、保有資格やスキル/趣味・特技について書く項目です。そして「自己pr情報」は、学業・ゼミなどで取り組んだ内容/自己pr/学生時代に最も打ち込んだことの3つで構成されています。
上記のうち、100文字以上の入力が必要なのは次の項目です。open esでは順番に「趣味・特技(120字以内)」「学業・ゼミなどで取り組んだ内容(250字以内)」「自己pr(400字以内)」「学生時代に最も打ち込んだこと(400字以内)」となっています。このように、単なる文字数は比較的少ないですが、「趣味・特技」欄には120字以内という指定があります。ですので単なる趣味・特技を羅列していくだけでなく、文章を書く必要があります。
open esで趣味を聞かれる意味は?
open esでの「趣味・特技」の質問は、就活生の個性を理解するのにぴったりの質問です。open esで趣味・特技をアピールすれば、企業側の興味を引くことができるのです。ただ正直、趣味・特技の内容によって合否が変わることは、ほとんどの場合ないようです。open esで興味を持ってもらい、面接の際に聞いてくれればラッキー!程度のモノと言えます。
open esの「趣味」の書き方は?
open esの趣味・特技では、履歴書や通常のエントリーシートとは異なる特徴があります。それは、「指定文字数が120字」である点です。趣味・特技で120字も書けるのか…?と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。本来、趣味や特技を聞かれたら「読書・映画鑑賞…」などと箇条書きに書く人が多いと思います。しかし、open esでは文字数が120字と決まっているため、文章で書くようにしましょう。ここで一つ、例文を載せておきます。
「私の趣味は読書です。読書は私に、見たことのない世界を見せてくれます。また、登場人物を通して様々な体験をすることもできます。読書のおかげで、感受性や想像力を養うことができました。このような特性を活かし、他者とコミュニケーションを取りたいです。」
いかがでしょうか?この例文を参考に、趣味・特技の書き方のポイントを見てみましょう。
ポイント①【趣味・特技を絞る】
open esに趣味・特技を書く時のポイント1つ目は、「書く趣味・特技を1つに絞る」ことです。指定文字数が120字ですので、複数の趣味・特技について書くことは難しいです。それよりも1つの趣味・特技を掘り下げて伝える方があなたの個性を伝えられます。面接官受けなどは一切考える必要はありませんので、自分にとって1番の趣味・特技を選びましょう。
ポイント②【冒頭に内容を書く】
open esに趣味・特技を書く時のポイント2つ目は、「冒頭に趣味・特技の内容を書く」ことです。分かりやすく相手に伝えるためには、最初に結論を伝えることが大切です。open esでは自分の趣味・特技を最初の一文で簡潔に伝えましょう。例文を参考にして下さい。
ポイント③【必ず理由を書く】
open esに趣味・特技を書く時のポイント3つ目は、「それが趣味・特技である理由を書く」ことです。趣味・特技とした理由を100字ぐらい書くイメージです。書ける字数はあまり多くはありません。可能な限り具体的に書く、簡単なエピソードを書くといいでしょう。
就活生必見!open esで評価される趣味って?
さて今回は、open esの中でも「趣味・特技」項目の書き方についてのお話でしたが、いかがでしたでしょうか?open esの「趣味・特技」欄は選考基準には大きく影響しないようです。しかしみごと面接に進んだ際には、会話のきっかけなどになる場合もあります。しっかりopen esの段階からアピールしましょう。その際はぜひこの記事を、活用して下さいね!