人生の目標を、あなたは持っていますか?人生の目標とは、誰でも一度は考えたことがあるものなのではないでしょうか。今回は、人生の目標が見つからない理由や、持つための具体的な方法を解説します。
人生の目標とは?
人生の目標とは、良く使われる言葉ですが、じつはあまり具体性のない言葉でもあります。なぜなら、人生の目標は具体的なものではなく、抽象的なものであることが多いからです。たとえば、「人生の目標は、幸せな家庭を築くこと」という場合、幸せとは人によってその内容や基準が異なるため、何が幸せであるかが具体的に示されていません。このような人生の目標では、目標を達成するために起こすべき行動が、いまいち不明確です。
そのため、一般的に立てる抽象的な人生の目標では、具体性に欠けるため、目標を達成しにくい傾向にあります。しかし、抽象的であっても人生の目標がある方が、日々生きる活力にもなるため、ないよりかは充実した人生を送ることができるでしょう。
人生の目標が見つからない理由
人生の目標をしっかりと決めている人もいれば、まったく見つからないという人もいます。このような人は、なぜ人生の目標が見つからないのでしょうか?
人生の目標が見つからない理由は、「人生の目標を必要としていない」からです。現代はとても豊かな時代であるため、大きな決断や思い切った行動を起こさなくても、それなりに生活をすることができます。そのため、現状何の不自由もなく、これといって大きな不満がないという人の場合には、人生の目標がなくても生きていくことが可能です。このような状態の人は、人生の目標を見つけることは面倒なことでもあるため、わざわざ見つける必要はないと思っているのです。
また、現代人は日々やらなければいけないことに追われ、自分の時間があまり持てない人も多いです。日々生きるだけで精一杯で、人生の目標を考える時間を取ることができないのです。さらに、本当はやりたい事があるのに、自分と向き合わず本心から逃げている・自分の心に蓋をしている人も、人生の目標が見つからない場合があります。このようなタイプの人は、まずは自分自身の心に素直になり、本当にやりたい事を人生の目標にする必要があるでしょう。
人生の目標自体が、どんなものであるかわかっていない場合も、見つかることはないでしょう。そもそも人生の目標がどんなものであるかわからなければ、目標を立てることは不可能であるからです。
また、考え方に偏りがあり視野が狭い人も、人生の目標が見つからない傾向があります。このようなタイプの人は、目の前の出来事しか視野に入らないため、何年も先の人生についてを考えることができないからです。
人生の目標を見つける方法
それでは、人生の目標を見つけるには、どのようなことをすれば良いのでしょうか?
人生の目標を見つける方法の1つ目は、「自分の理想の状態を考えてみる」ことです。人生の目標を見つけるには、自分がどんな状態であるのが理想であるかを理解していないと、目標を立てることができません。そのため、数年先の未来で良いので、どんな状態に自分がなっているのが理想であるかを考えてみましょう。長いスパンが難しければ、1年後や3年後など、自分が想像しやすいスパンからはじめるようにします。
人生の目標を見つける方法の2つ目は、「嫌いなことを書き出してみる」ことです。好きなことが自分の強みであり、才能であることが多いということは、すでに知っている人も多いのではないでしょうか。しかし、好きなこと自体が分からない人も世の中には多いため、好きなことから書き出すのは意外と難しい作業なのです。そのため、まずは好きなことではなく、嫌いなことについてを書き出してみることをおすすめします。なぜなら、嫌いなことややりたくないことがわかることによって、自然と好きなことややりたいことが思いつくことにもつながるからです。
人生の目標を見つける方法の3つ目は、「子供のころ好きだったものを思い出してみる」ことです。じつは、人間の本当の夢ややりたいこととは、幼少期に好きだったものであることが多いからです。そのため、好きなことが思いつかない場合には、幼少期に自分が夢中になっていたものを思い出してみましょう。その中で、今も心がワクワクするようなものがあれば、それを好きなこととして書き出していきます。
人生の目標を見つける方法の4つ目は、「小さな目標から立ててみる」ことです。書き出した好きなことや嫌いなことから、自分がどんなことをしたいのかを考え、まずは小さな目標を立ててみましょう。小さな目標を立てていくうちに、どんどん未来の自分がどうなっていくと理想の状態であるかが明確になっていきます。そして、ある程度明確になったら、それを短い文章にし、人生の目標として定めておきましょう。
人生の目標を立てるときの注意点
人生の目標を立てるときには、いくつかの注意点があります。
人生の目標を立てるときの注意点の1つ目は、「期限を設けない」ことです。人生の目標とは、一生かけて叶える最終的な目標でもあります。そのため、期限を決めてしまことにより、可能性をせばめてしまうことにもなるため、あえて人生の目標には、期限を設けることはしないようにしましょう。
人生の目標を立てるときの注意点の2つ目は、「比較対象になるものは人生の目標に設定しない」ことです。自分と他人を比較するようなものとなる目標は、人生の目標に設定することはおすすめしません。たとえば、「美しさや若さ」「パートナーの有無」「家庭の有無」などです。これらは、自分以外の他人と比較することにつながるため、「自分だけの人生の目標」にはならないからです。このような人生の目標を立ててしまうと、幸せを感じるどころか、達成できなかった場合には、不幸であると感じてしまうことになります。
人生の目標を立てるときの注意点の3つ目は、「本心からワクワクする目標である」ことです。人生の目標を立てて、目標を達成したときの姿を想像してみてください。その姿を見て、心からワクワクするのであれば、それは人生の目標であると言えます。しかし、反対に目標を達成した姿を想像してみても、あまりワクワクする感情を感じることができないのであれば、それはあなたの本心から望む人生の目標ではないかもしれません。ワクワクする感情を感じないのであれば、自分が心から望む理想の状態ではなく、世間一般的な概念や他人の目を意識した人生の目標である可能性が高いと言えるでしょう。
人生の目標を持つとメリットがある!
人生の目標を持つことにより、得られるメリットがあります。
人生の目標を持つと、人は日々充実した生活を送ることができるようになります。なぜかと言うと、未来の目標があることにより、その目標を達成するためには、日々どのように生活をすれば良いかを考えるきっかっけになるからです。このような目的意識を持つことにより、人間は精神的に充実していると実感することができます。
また、人生の目標を持つことにより、目標がなかったときよりも、心も体も健全な状態になります。人生の目標を持つと、やるべきことが明確になることから、行動力が増えたり外交的な性格に自然と変化するからです。行動力が増えることにより、日々の運動量も増えることから体力がつき、外交的になることで、人間関係も充実したものになるからです。
人生の目標を達成するためにやるべきこと
人生の目標を見つけ立てることができたら、その目標を達成するためには、どのような行動を起こしていけば良いのでしょうか?
人生の目標を達成するためには、「人生の目標達成までのルートを考える」ことです。人生の目標を立てることができたら、実際にどのようなルートをたどれば、目標を達成できるかを考える必要があります。そのためには、まずはざっくりと時系列で「やるべきこと」を書き出していきます。
次に、書き出した時系列のやるべきことを元に、具体的な「計画表」を作成します。1年後から10年後くらいまでを、細かく逆算して作成していきます。より細かく設定することにより、人生の目標を達成しやすくなります。この計画表を完成させたあとは、部屋の中の目につく場所に貼っておくようにしましょう。日々目に入る場所に貼ることによって、その目標や計画を無意識的に脳にインプットさせることができるからです。
また、もしも計画表通りに現実が進まなかった場合には、途中で計画の修正を行うようにしましょう。人生の目標自体がブレることがなければ、途中の道のりはどんなルートでも問題はないからです。そのため、計画を立てたからといって、内容に固執する必要はありません。そのときどきに応じて計画を見直し、臨機応変に対応しながら進んでいくことが重要です。
まとめ
人生の目標は見つかりましたか?人生の目標が見つからないという人は、自分自身の本音と向き合うことができていないのではないでしょうか。もしも、人生の目標が見つからない理由に当てはまるものが多い人は、一度自分自身を見つめ直す時間を作ることをおすすめします。そして、今回ご紹介した人生の目標を見つける方法を試してみてはいかがでしょうか。はじめは好きなことややりたいことが思い浮かばなくても、何度か繰り返すうちに、自然と思いつくようになります。
人生の目標が決まったら、計画表を作り、日々目標に向かって行動を起こしていきましょう!計画通りに進まなくても、そのときどきで計画を練り直せば良いだけです。自分を信じて日々一歩ずつ人生の目標に向かい進んでいくことが大切です。